米オレゴン州のポートランド国際空港近くで今年1月5日、離陸直後に米アラスカ航空の旅客機内の側壁パネルの一部が吹き飛んだ事故で、この機材が同日夜に機体点検を受けるため運航から外れる予定になっていたことが16日までにわかった。
アラスカ航空が明らかにした。米ボーイング社製MAX9型の同機を運用から除外した具体的な理由については触れなかった。ただ、米紙ニューヨーク・タイムズは警告灯が作動する事例が2件あり、乗務員は加圧系統に支障があるとの疑念を持っていたと伝えた。
この警告灯の問題は、側壁パネルの空中での消失が発生する前の10日間内に起きたという。
米国家運輸安全委員会(NTSB)のホメンディ委員長は1月8日、パネルが吹き飛ぶ前、同機に加圧系統での問題があったことは把握していたと指摘。ただ、NTSBはその後、加圧系統に絡む警告灯の作動とパネル崩壊とは無関係とみられるとの判断を示していた。
この警告灯の作動は同機が昨年12月初旬にアラスカ航空へ引き渡された後の数週間後に始まっていた。直近では側壁パネルが吹き飛んだ事故の前日にあったという。